去年の末ごろ、とある案件ですごい思ったことだけど、結局、ユーザーへのリーチの方法って、基本はテレビとアフィとメールなんだよね。予算がないときほど、変な方法はとっちゃうとカネをドブにすてるだけだなぁって思った。

テレビはとりあえず、出させてもらえばいいと思う。数打つ。正直、朝とか夕方のローカル番組とかに出さしてもらう話になったとき、「そんなん誰がみるねん」と、馬鹿にしてたけれど、瞬間風速がすごかった。テレビも毎日やっているんだから、ネタが無いんだし、なんかその時間をなにかの話題で埋めないといけないんだから、埋めれば埋まる。その割にテレビパワーはすごい。最大瞬間風速に耐えられるだけのサーバーがいるから、重いサービスはテレビに出すとコストのオーバーヘッドがこわいからおすすめしない。最大瞬間風速期間が終わった後の落ち込みもまたすごいけど。

GREEみたいにCM打ちまくるという業もあるけれど、完全にレアケースだろ思う。あれは、GREEがすごい利益が出たときに、広告単価がすごい下がったので、グロスで買ったんだと思う。たしか、利益の7割くらいつっこんだと聞いた。税金で持ってかれるよりは広告費で黒字を減らすのはよくある経営手法だからね。

アフィやアドワーズはカネを取るサイトなら、黒くなるし、顧客単価を見積もれば、やはり効果はある。下手なことをするより、いいと思う。スケールはしないときはしないけれど、自爆もしない。無料サイトの場合、ビッグワードだと自爆するから、そのバランス加減が微妙だ。jigさんところが、アドワーズばっかりで攻めてるのは、顧客単価高いし、ワードが絞れるからだろう。

紙やポスターなどのQRコード系は、コンバージョンが高いけれど、母数が少なくなりがちだ。有料の紙メディアは特に実質部数がすごい落ちてるので、媒体によってはしんどい。発行部数なんて、男性の自己申告の年収みたいなもんで、実際はグダグダ。けど、紙はターゲットは絞れる。紙から来るユーザーは質がいい気がする。媒体の選択や代理店がどうのこうのといった話に対応出来るかどうかは、運営会社の規模次第なんだよね。

ソーシャルアプリはもう、トップページあるやつ以外は認知が難しい。mixiアプリでアプリトップから数ページ以内にないやつは自社ドメインでやってるソーシャルゲームと変わらん気がする。天国と地獄が激しすぎる。結局、セカンドライフと同じで、変なコンサルが儲かるビジネスになりそうな気がする。

しかし、ケータイコンテンツがこうやって、きっちり、宣伝して、ユーザーにリーチしないと売れないものになった時代が、ケータイコンテンツが最盛期をとっくに過ぎているのだということを思い知る。